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高校二年生の杉本春菜。いつもどおり、昼休みに図書館で小説を読んでいた。
窓際の日当たりのいい指定席。
五月の心地良い風が吹き抜ける。
母親の手作り弁当をクラスの女子三人と食べてから、みんなとは別れて、ひとりこの時間を楽しむ。
そして、時折、向かいの校舎にある生徒会室に目をやる。
そこには、先日選出されたばかりの生徒会役員たちが集合していた。
生徒会長、副会長、書記……
何でも器用にこなす切れ者ばかりの集団。
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