――赤色の紙

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 *  それからしばらく4人は談話をして歩いていると、その内、くるみとみかんで女子トークを始めてしまった。ハルキは少し苦笑いを浮かべるとハッと何かに気づき、ユウの耳元で囁いた。 「ところでユウ。お前、みかんを告白するんじゃなかったか? そのためにみんなを集めてこんな夜遅くまでカラオケやったのに何もしてないだろ。このまま家に帰ったら意味ねーじゃんか」  それを聞くとユウも苦笑した。 「ははは……今日も無理そう」  ユウは頭を片手で擦りながら、ハルキから大きく視線を反らす。額には、明らか「動揺」を隠し切れない汗がたらりたらりと流れていく。 「はぁぁ?! これで何回目だと思ってるんだよ、みかんを告白するとか言って失敗したのはよ。今回をあわせるとだな……」  そう言って、ハルキは何かを思い浮かべながら指で回数を数え始めた。 「10、11、12……13回!もうそろそろ勇気出して言えよ、焦れったいな。俺がくるみを告白するときは、積極的に手伝ってくれたくせに。あのとき言ってくれた『言ってみないと相手に伝わらないぜ。負けるなハルキ』。アレ、全部口から出たデマカセか」 「ハッハッハ、自分が告白するのって思っていたより難しいんだなぁ」  ユウは腰に両手を当てて、大きく笑う素振りをする。勿論汗は先程よりも増して浮き出ている。ハルキはいわゆるジト目をユウに送る。それに気付いたユウは慌てて両手で壁を作って謝った。  ハルキは一つ、前にいる女子二人にも聞こえるくらい大きなため息を吐く。   「みかんもお前の事好きなのになぁ……」 「え、なんか言った?」  ユウが首を傾げてハルキを見る。  みかんが友達以上の好意を自分に抱いていることも知らずに――

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