第1話

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「私に近づいたら・・・殺す」 少女は屋根の上で一人、赤黒い液体のついた刃を月の光に煌めかせながら、 つぶやいた。 少女はいつも一人。 友達も家族もいない。 自分さえもない。 あるのはどこからか湧いてくる殺意だけだった。 そして・・・少女は命さえももっていなかった。
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