先輩のカノジョ

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『黒崎先輩、……』 そして、聞こえてきた、緊張した女の子の声。 『す、好きなんです!』 あ……、 もしかすると、これって“告白場面”? しかも、“黒崎先輩”って。 聞いたことが、ある気がする。 うつむき加減の先輩と。私に背中を向けて立っている女の子たち。 …………、 そうだ。 あの黒崎先輩。 誰が告白しても断るとかいう、有名な先輩じゃなかったっけ? 何度か遠目では、見たことがあるけど……。 迂闊には近寄れない、特別なオーラがある人だった。 ……まぁ。私には、関係ないけど。
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