太陽と月

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********* 自宅からそう遠くない所にある、朝のバス停。 「まだか…」 もう5分以上は遅れているんだけど── この時間にくるはずのバスが、まだ来ない。 「はぁ…」 ケータイで時間を確かめていると。 「あれ?見たことないよね―。バス待ってんの?」 唐突に、誰かが背後から、話かけてきた。 え?誰……? 声に釣られて、振り向いてみたものの。 「あ、その制服ってS学園!? もしかして、S学の子?」 高校生なのか。 制服を着た、茶髪っぽい男子が、にっこり笑っている。 「……………」 けど。 見覚えがないっていうか……。 全然、記憶にないんだけど。
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