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確かに……。
みんなが騒ぐだけのことは、あるな。
チラっとだけ、間近で見た先輩の顔は、文句なく美形だったし。
雰囲気やスタイルも、圧巻だった。
…………。
けど、なんでだろう。
なんとなく…怖い…。
───…
黒崎先輩のことを考えているうちに、バスがやって来た。
「今日は時間通りだな」
…と呟きながら。
まだ混乱した頭を抱えたまま、バスに乗り込む。
…………。
今日の出来事が、あまりにも衝撃的すぎて、ぼんやり立っていると。
「あれー? 雅ちゃんじゃん」
その声で私は
────、
カバンを片手に、俯き加減だった顔を上げた。
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