太陽と月

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予定の時刻より遅れたものの、ちょうどいいタイミングでやってきたバス。 「………」 なんだか対照的な2人だ…とは思うけど、できれば他校の男子とは、関わり合いたくないな。 そう思いながら、いそいそとバスへ乗り込んだ。 ───… 無視するように、バスへ乗車した私に。 「あー、おまえのせいで、あの子に名前聞き損ねたじゃん」 ちょっと軽そうな茶髪っぽい男子は、不機嫌そうだったけど── 蓮とかいう黒髪の男子は、ほぼ無表情でバスに乗っている。 「はぁ…」 昨日、転んで足を挫いたせいで、徒歩通学は無理そうだから、バスに乗ったのになぁ。 朝から変な他校の男子たちに、遭ってしまった。
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