気になる… #2

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――… ―… 「えっ!?三上さんが戻ってきてるの?」 「ちょっ、声が大きいって……」 驚きの声を上げる容子の頭を軽く押さえながら、警戒したように辺りに目を配る。 ここは容子といつも来る馴染みの居酒屋。 ユキが佐藤さんと飲みに行くことをいいことに、新婚生活真っ只中の容子を半ば強引に誘ったのだ。 「ごめん。でもびっくりして……」 容子もつられるように周りを気にしながら、軽く手を合わせ謝ってきた。 「びっくりしてるのは私の方だよ。まさか悟が牧さんのピンチヒッターだなんて思わなかったわよ」 髪を軽く掻き乱し深いため息をつきながらテーブルに項垂れる。 「確かに今さら再会ってないわよねー。で、どうなの?」 私の言葉に頷きながらも、明らかに興味津々な様子で聞き入ってくる。 「どうって?普通よ……びっくりするくらいに」 容子の態度にムッとしながらぶっきらぼうに答える。 そして昼間の悟とのことを思い出し、余計に苛立ちと頭がモヤモヤしてきた。 .
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