迷いと選択

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--… -… 注文した料理も半分以上食べ終わり、店に入ってすでに1時間くらい経過していた。 「おい。飲んでないで話したいことがあるんならいい加減話せよ」 俺は美味しそうに口に運ぼうとするグラスを相原から取り上げる。 テーブルの上には何故か空いた中ジョッキが2つとロックグラスが1つ。 俺が途中掛かってきた仕事の電話で席を立っていた隙に相原が頼みカラにしたものだ。 目を離した俺も悪いが、席を離れたのは15分程度。 その間に相原は次々に酒を頼み飲み干していったようだ。 「各務さん堅いこと言わないでくださいよ。いいじゃないですか、少しくらい」 笑いながら俺が取り上げたグラスを強引に奪い返すと、残っていたお酒を一気に飲み干してしまった。 相原は弱いほうじゃないし、さすがに数杯じゃ酔いつぶれはしないようだが、見るからに陽気で動きが少しおかしい。 こんな事なら少しも目を離すんじゃなかったと今さらながら後悔した。 .
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