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「個人的ってどういう意味?」
私の質問に一気に立場逆転。
さっきまで逃げ腰気味だった私が今は前のめりになっている。
「そこ聞きますか?」
ちょっと迷惑そうに顔を歪め、答えを渋る。
私は仕返しというわけではないが、勿論とばかりに大きく頷き返す。
そんな私を見て志帆は諦めたように深い息をつき、まるで自分を落ち着かせるようにコーヒーを一口飲んだ。
そして何かを吹っ切れたように私を真っすぐ見据え、重い口をゆっくり開き話しだした。
「---実は……」
志帆の話の内容は思っていた以上に濃く、驚かされた。
「本当!?」
話している時の志帆の顔つきや口調からして、決して嘘を言っているようには思えなかったが、驚きのあまり咄嗟に口から飛び出してしまった。
「本当ですよ。だからちょっと気になっちゃたんです。昔の男?女?が側にいるのってどういうものかって」
まぁ、志帆が聞きたいっていうも分からないでもないが、そうサラリと"昔の"っ言われるのも気持ちの良いものではない。
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