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出会い #2
見ないように意識しないようにと心がけてはいるが、何となく彼女に見られているような気がして落ち着かない。
もしかして彼女って神崎さんの事が好き?
ってことは、もしかして彼女に誤解された?
――すごく気になる……
「サキちゃんお代わりは?」
悶々と一人で思いつめていると不意に神崎さんにお代わりを勧められ
「あ、はい。じゃあ同じので……」
慌てて少し残っていたお酒を一気に飲み干すとカラのグラスを神崎さんに渡す。
私は神崎さんがお酒を作ってくれている間も、ずっと気にかかるのは彼女の事。
神崎さんは彼女の気持ちに気づいているのだろうか、とか。
もしかして神崎さんも彼女の事を、とか。
考えれば考えるほど妄想が広がり、勝手に二人の事を色々と想像してしまった。
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