気配

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「失礼な。人をアルコール依存症みたいに言わないでください。私だってお酒以外のものも飲みます!」 案の定、咲穂はふて腐れてしまった。 「ごめんって……。はい、ウーロン茶。でも本当に体調が悪いとかじゃないよね」 謝りながらも、やはり気になるらしく、もう一度確認する。 「本当に体調とか悪くないですから。さっきまでは飲みモードだったんですけど、何か気分が変わったって言うか……」 やはり、あの事を気にしているのだろうか。 お気に入りの神崎の店に行けば咲穂の気持ちも上がるかと思っっていたんだけど…… 「まあ、そんな日もあるんじゃないか?俺はいつも」 あまり深く追求しない方が良い気がしてサラリと自分の注文をする。 あとは咲穂がお酒を飲まなかっただけで、いつもの感じ。 俺の相手もそこそこに咲穂は神崎との談笑を楽しんでいた。 やはり内心面白くはないが、今日はこれで良しとしよう。 ―――咲穂が笑っているんだから…… 咲穂の笑顔に俺もホッとすることができた。 .
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