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「雑炊?最近、胃が重かったからちょうどいいね」
ユキも賛同してくれて今夜はタマゴ雑炊にすることにした。
良かった……
ただでさえ苦手だったコーヒーが胃で暴れている。
せっかくの近藤くんの行為を無にするのは悪いと、そしてミルクが多めで飲みやすいかなと思い飲んでしまったのが間違いだった。
電車を降りたころから胃がムカムカして少し気持ち悪い。
空腹時のコーヒーは軽く自殺行為だったのかもしれない。
「雑炊って久しぶりに食べたけど、結構いいな」
珍しくしっかりお代わりしたユキが満足げに溢した。
「そうだね。短時間で簡単に作れるし身体も温まるしで一石二鳥だね」
今日は食後のアルコールタイムの代わりにホットミルクの入ったカップを持ってソファーで寛ぐ。
「一石二鳥って……。って、それより咲穂も胃の調子でも悪いのか?」
珍しく飲むことを断った私にユキが心配そうに顔を覗き込み様子を伺ってきた。
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