異変 #2

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でも、ここで嘘を言ってもどうしようもなくて…… 「―――病院っていうか、調べてもない」 「何で!?何で調べないの!!」 興奮のあまり容子が勢いよく立ち上がり、周りも気にせず声を張り上げてきた。 「や、何でって。何となく怖いから?」 容子の顔色を覗いながら答えるが余計に怒らせてしまったようだった。 仕方なく本当の理由を話してゆく。 ユキの事。 自信がない事。 そして昼間に普通に風邪薬を飲んでしまった事。 もしかしたら何の問題もないのかもしれないが、経験がないだけに些細な事でも不安に感じてしまうのだ。 「うーん。確かに不安な気持ちは分かるけど調べなきゃ、いつまで経っても不安は消えないわよ?」 どうして容子の言葉は、いつも説得力があり、私を納得させるのだろう。 .
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