826人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「うん、分かってる」
渋々、決心し答える私に容子は
「よし!じゃあ、今から調べよう」
また急に立ち上がり私の腕を物凄い力で掴んできた。
「えっ?えっ?何、今から!?」
容子は驚きふためく私の腕を引き、素早く会計を済ませると、そのまま足早に店を出た。
そして向かった先は近くにあるドラックストア。
中に入るのを躊躇する私に「待ってて」と言残すと、もの凄い勢いで店内に姿を消して行った。
そして待つこと5分。
目的の品を買ったには大きめな袋を片手に出てきた。
「容子、そんなにいっぱい何を買ったの?」
訊ねる私に答えることなく足を進めて行く容子の後を慌てて追う。
しばらく無言のまま歩いた容子の足がピタリと止まったかと思うと急に、その場にしゃがみ込みだした。
.
最初のコメントを投稿しよう!