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「そっかー。私は残念だったな」
「何で?」
何故か当の本人よりも残念そうにため息をつく容子に首を傾げる私。
「だって今、妊娠してたら、この子とギリギリ同級生じゃない」
そう言ってソッと自分のお腹に手をやる。
「あ、そっか!」
私ったら自分の事ばかりで容子が妊娠していることをすっかり忘れていた。
「ごめん!私ったらテンパり過ぎて容子が妊娠している事をすっかり忘れて連れまわしちゃった。大丈夫!?」
「そんなに心配しないで大丈夫よ。もう安定期も入ったんだし」
心配そうに慌てふためく私に容子は笑いながら返してきた。
こうして落ち着いて容子を見るとすっかりお母さんの顔をしていて、何故か私はドキドキしてしまった。
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