兆し #2

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※ ――… ―… 「―――遅い……」 怪しいくらいにトイレの前をウロウロする俺。 何度かノックして中の様子を確認してみようかと思っが、思い留まる。 時間にしてどのくらい経っただろうか。 それにしても遅い。 さすがに我慢の限界で 「おい、咲……」 声をかけようとした瞬間。 バンッと勢いよくドアが開け放たれ危うく、そのドアにぶつかるところだった。 驚き後退る俺に 「ユキ!ユキ、ユキ、ユキ!!」 かなり興奮気味に俺の名前を連呼しながら咲穂が飛び出してきた。 「咲穂、落ち着けって。で、どうだったんだ?」 飛び出してきた咲穂を受け止め、咲穂を宥めてみるが今の咲穂には俺の声はあまり届いていないようだった。 でも咲穂の様子からして俺は、その結果に期待せずにはいられなかった。 .
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