兆し #2

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「なんだよ、気持ち悪いな……」 「だって、それってサキちゃんが妊娠してるからだろ?何ですぐに言わない」 珍しく興奮気味に喋る神崎を目の前に俺は一瞬、その言葉が理解することができなかった。 明らかに噛み合っていない俺と神崎との会話。 そして…… 「はぁ!?妊娠って、咲穂が!?」 「や、何で俺に聞く。そういうことじゃないのか?」 「そういうことって……」 突然の事に頭が混乱してたいして飲んでいなはずのお酒が一気にまわり頭がクラクラしてきた。 確かに、つい最近咲穂の妊娠疑惑はあったが、あれは勘違いで…… それに当の咲穂からも何も聞いていないし、妊娠していると言われても実感できないというか、何というか…… そう思えばそんな気もするが違う気もする。 考えれば考えるほど混乱するばかりで余計に分からなくなってきた。 .
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