兆し #2

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※ ―――… ―… 撮りだめしてあったドラマも見終わりテレビを消すと時間を確認する。 夕方、ユキから少し遅くなるからと連絡はあったがテレビ見つつ待ってみたが一向に返ってくる気配がない。 「もう寝ようかな……」 時間も時間だし、ずっとフローリングに直に座っていたせいか手足が冷たくなってきていた。 飲み終えたカップを片づけ、軽く手を摺合せながら寝室へと向かった。 そしてベッドに潜り込み眠ろうかなと思っていると、玄関の方から微かな物音がするのが聞こえた。 ―――ユキ? 帰ってきたのかな、と思い身体を起こしているとバタバタと珍しく騒がしいユキの足音が迫ってきた。 「―――酔っぱらってるの?」 不信感を抱きつつ気持ち身構えていると「咲穂!」という声と共に勢いよく寝室のドアが開け放たれた。 .
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