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とある何処かのある場所
「くそッ 間に合え、間に合ってくれ」
少年は急いで走ってある場所へ
だが
「なんでだよ
なんでなんだよ
姉ちゃん
俺なんかを護って
俺は姉ちゃんを護りたかったのに
なんでその姉ちゃん死ぬんだよ
なあ、教えてくれよ姉ちゃん」
「紅?」
「姉ちゃん?!」
「ねえ、紅
ひとつお願いいいかしら?」
「なんだよ、姉ちゃん」
「私より長く生きて
生きて生きて生き続けて
そして充実した日常を送って欲しいの
今までの私じゃ出来なかったことをたくさんたくさんして欲しい
だからお願いだよ、紅
お姉ちゃんが出来なかったことをたくさんして幸せな日々を送ってね♪」
「なにいってんだよ姉ちゃん
俺は姉ちゃんが居たからさ
楽しい日々を送ってきたんだよ
でもさ その姉ちゃんが居なくなったら楽しい日々を送れないし
今までの人生の中心に姉ちゃんが居たんだ
でも その中心である姉ちゃんを無くしてこれからの人生をどうやって生きていけって言うんだよ姉ちゃん」
「だからお姉ちゃんのお願いをきいて欲しいの
私なんかより幸せの日々を送って欲しいの
そして、紅 貴方が死んであの世で会った時に話を聞きたいの
私が送れないであろうこれからの人生を送って欲しい
楽しかったことをたくさん聞きたいの わかった? 紅?」
「わかったよ、姉ちゃん
頑張ってこれからの人生を生きて行くよ」
「その言葉を聞いて安心したわ
だから大丈夫だね。
じゃあね、紅
ありがとう」
「姉ちゃん!?
嘘だろ!?
なあ姉ちゃん 返事してくれよ
お願いだから返事をしてくれよ。姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん」
俺はたった一人の大切な家族である姉を失った
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