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その時に、重要になってくるのが。千年前に魔族の王を封印し、戦争を終決させた勇者ミトスの生まれ変わりと言われる、セフィーである。
その戦力を自身の目でしっかりと確認しておきたいと思うのは、上に立つ者の当然の考えだ。
(まぁ、バルとの試合の時は、今出せる全力を振り絞るだけだし、それで満足して貰えるかな)
しかし、そんな王達の考えなど関係無しに、この大会を楽しむ積もりでいる、セフィーであった。
そうこうするうちに、話は進み対戦相手を決めるクジ引きが始まる。
全国魔術大会もまた、二ブロックに別れて行われる。同じ学園同士が当たらないように配慮されてだ。そのため、セフィーがバルと当たるには決勝まで行かなければならない。
『では、Aブロック第一試合、湘南の風vs白き翼。先鋒前へ』
湘南の風とは、南の国、ラフテル国のサニア学園生徒会チームである。
湘南の風からは、何やら直径30㎝角の短い棒を携えた女性徒が、リングへと上がる。
これに反応したのが、言うまでもなくマースであった。
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