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「ですが、これには一つ、訂正があります。皆様もお知りと思いますが無色の剣帝の使い魔、無色の姫、ことコーネリア・ソレル・ラヴェールさんは、この世界の住人ではない。他の世界から来た人です」
これに、何かに気付いた様子を見せる面々。レイトスは、構わず続けるのだった。
「当然、彼女が身に着けていた物も、他の世界の技術で作られた物。我々の常識では考えられない代物なんです。その内の一つ、確か総称をインテリジェントデバイスと言いましたか。持ち主のサポートを担う、喋る魔具がありまして。それの能力の一つに、リミッターと言うものがあるそうです」
言葉が長くなったので、一呼吸置いてから、また口を開く。
「それを使うと、持ち主の魔力は強制的に制限され。他者の魔力感知でも、捉えることは出来なくなるそうです」
勿論、リミッターには段階が有る事も説明した。
「では、真の無色の剣帝の力量を見るには、全てのリミッターを解除させねばならんのだな」
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