940人が本棚に入れています
本棚に追加
何かを思案している様子で、口を開いたポリフォニカ国国王。ほかの国王達も、同じ様子。それを口にしたのは、ブロッサ国国王であった。
「しかし、そうなると奴の真の実力を見るのは難しいのぉ。何せ無色の剣帝は、剣の腕っぷしだけでSSランクまで昇りつめたと聞く。学生の身でそれに対抗出来る奴など、おらんだろうて」
この大会には、セフィーと同ランク。しかも、魔力はランクに等しい量を持つバルもいるのだが、魔力が勝っているだけでリミッターを解除させるまでに、セフィーを追い込むことは出来ないと、王達は考えている。
腕が立つものならば誰しも、自身の力量よりも上の者と戦う術は、1つや二つ、考えているもの。この世で、自分が一番強いと思っている者ほど、早死にするのだ。
またも、何やら考え込む王達。どうしても、セフィーの真の実力を知りたい様子。
そこに、レイトスがまた声を掛ける。
「どうしても知りたいようですね、国王様。でしたら、私の見解だけでよいのでしたら、お話出来ますよ」
「なんと、劫炎の覇者は無色の剣帝の力を見たことがあるのかえ」
最初のコメントを投稿しよう!