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ただし、ポリフォニカ国国王は別のようだ。人選を自身でセフィーに一任してしまったのだ、文句など言えないだろう。
「まぁ、そこは、もう少し様子見と行きましょう。無色の剣帝にも、何かしらの考えが有っての事でしょうからな」
この言葉に、他の国王達も取りあえず納得したのか。ポリフォニカ国国王と同じように試合へと、眼を移すのだった。
そして、試合はというと。ひたすらに動き続け、女性徒の未知の攻撃を避けていたフィルドであったが。何かに、気付いた様子である。
(そういえば、さっき、服を切られた箇所、濡れてる。よくみると、攻撃が外れた箇所も濡れてる。ひょっとして、この人の魔具の能力って)
もう一度確信を得るために、攻撃が外れた箇所を見る。すると、今しがた外れた箇所も濡れていた。
(やってみる価値は、あるかな。外れた時が怖いけど、いつまでこうしても居られない)
覚悟を決め直ぐに行動へと移す。
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