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身体能力強化よりも威力のある魔法を使えばいいだけだ。
「嘘でしょ、上級魔法を詠唱してる」
高等部一学年でありながらにして、この全国魔術大会に出場しただけでなく。最上級魔法まで使えるとは、まったく予想だにしていなかった様子の女性徒。本当に、驚いているようだ。
しかし 、この女性徒もここまでこれた実力者。直ぐに冷静さを取り戻す。
「いくら上級魔法だといっても、詠唱仕切れなければ意味は無いのよ」
自身の前に展開していた水の楯を今度は目に見える大きさで、鞭へと変化させると。鞭の先に、自身の身の丈を超える水球を付け加える。
「遊びは終わりよ。これで、一気に叩き潰してあげるわ」
鞭を振るう遠心力に加え、水球の質量を合わせると、とんでもない破壊力になるであろう。それを身体能力強化だけで防げるかは、はなはだ怪しい。
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