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「そう来ることは、予測済みです。流星伽には威力が無いですから。でも、それを補う能力が有るんですよ」
徐々に近づいてくる男生徒に、流星伽の一つを急所に狙い定める。
「焔玉(ホムラダマ)」
突如として、急所を狙っていた流星伽が発火。火を纏い、男生徒に襲いかかる。
「なに、ぐお」
今までと同じように、大剣で防げれると思いきや。防御の構えを取った男生徒をそのまま吹き飛ばし、背中からリングへと叩きつける。
「流星伽の能力は、火属性の属性変化。そして、火属性を武器などに付与させた場合、得られる特性は威力の増加」
「けっ、確かに威力が増してやがる。だがな、俺にはまだ魔法が残ってるんだぜ。ロックブレット」
背中から叩き付けられた男生徒は起き上がるなり、リリスへと魔法を放つ。男子生徒の目の前でリングの石板が盛り上がり、直径三十センチの岩塊が飛び出しリリスを襲う。
それに臆することなく、流星伽の一つを放つリリス。
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