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「ははぁーん、成る程、成る程。そういう理屈ね」
三、四度、岩の槍を回避する間に、何かに気付いた様子。
「なら、こうするのが一番手っ取り早いわ」
またしても、自分を襲う岩の槍を回避し、今度は攻勢に出る。
九龍の付随能力は、九つの剣を意のままに操る能力。だだし、操るにはイメージが絶えず必用。
背後に展開していた7つの剣を全て操り、女性徒へと殺到させる。
セフィーと修業を始めたさいは上手く操る事が出来なかったが、今では苦もなくそれをおこなえる。
自身に向かってくる剣に反応して女性徒の動きが変化、振り下ろす筈のハンマーを急停止し防御へと使うのだった。
女性徒の視界を遮り、殺到する7つの剣。しかし、ハンマーの大きさに阻まれる。なにせ、女性徒の身体をスッポリとおさめてしまうのだ。影に隠れる女性徒までは、剣が届かない。
「ようするに、その武器を振り下ろさせなければいいって事でしょ」
カルディナの声は、女性徒の後ろから。
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