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剣とカルディナの間に、力場が存在するかのように剣が押されるのに合わせて、カルディナも後ろへと押されている。
と言うよりは、踏みしめるリングの石板を砕きながら、滑るようにだ。
「それでも、負けらんないのよ」
それでも、闘志を瞳に宿し足に力を入れ、その場に踏み止まる。
「ぶっ飛べー」
なんとも、女性らしからぬ言葉(気合い)を叫び、両手に握る九龍の二本を上段斜めに振り抜く。
それに連動して目の前に展開していた七本の九龍も動き、受け止めていた土の龍をカルディナの後方へと受け流した。
受け流した土の龍はというと。
「あはは、駄目だよカルディナ。ちゃんと、周りにも注意を向けろって教えたのに」
「そんな悠長なことを言っている場合じゃないですよ、セフィー先輩。早く逃げないと間に合いません」
なんと土の龍は、セフィー達の下へと飛んできたのだ。
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