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慌てて、その場から逃げ出すセフィー達。と、此処でフィルドが重大な事に気付く。
「そういえば、気絶したマースをそのままにしてたのを忘れてました」
「あっ、た、大変です」
と、慌ててリリスも振り返るが後の祭り。土の龍が先程までセフィー達が居た場所を直撃し、豪快に砂ぼこりをたてたのだ。
「その心配はいらないよ」
「それって、どういう」
リリスの言葉に返す変わりに、後ろを振り向くセフィー。そこに居たのは、コーネリアだった。
「まったく、自分達だけでとっとと逃げおってからに」
呆れたように口ずさむコーネリアの脇に抱えられていたのはマースであった。
「そう言わないでよ、コーネ。君が真っ先に動いたから、放っておいたんだ」
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