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「ふっ、まぁいい。それよりも、攻めるなら今がチャンスだが」
「それは、カルディナが一番解ってるはずだよ」
コーネリアの言葉をかわきりに、一同が試合に目を戻すのだった。
(やっぱり、龍水球でダメージを受けてなかった訳じゃないんだ)
見れば、女性徒の身体は至るところから出血していた。ただし、致命傷というわけではなく動きを鈍らせる程度の傷だが。
(動きが鈍ってる今がチャンス)
そう思うカルディナもまた、満身創痍。傷こそないものの中級魔法の詠唱破棄に続き、七転水円の魔力の維持コスト。これらによる魔力消費は、カルディナの身体と気力を確実に削いでいるのだ。時期に、身体への負担が押し寄せてくるあろう。
そうなる前に、決着を着けるべく走り出す。
「龍神流、水龍一閃(スイリュウイッセン)」
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