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それもプラスチックの安物じゃなくて、木を彫って作ったやつ。
それを被ってて、こっちを見てくるのよ。
目を逸らしたり、場所を移動したりしても、こっちをじっと見て
る。
お面越しでも、視線って不気味だわ。
なんか気持ちが悪くなっちゃって、もう冷たいものなんかどうでも
よくなったわ。
公園から出る時、もう一度そのお面屋さんの方を見たの。
もしまだこっちを見てたら、誰かに告げ口してやろうと思って。
でもね、変なのよ。
お面屋さんがなくなってるの。
見間違いじゃないわ。
どこにあったかちゃんと覚えてたし、辺りを見回したりもしたよ。
でも、ないのよ。
本当に、消えちゃったみたいに。
……その次の日からよ、付き纏われるようになったのは。
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