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変わらない景色を眺めること、
そしてそこに微妙な変化を発見することが楽しかったのだ。
そうしてその日も、展望台から向こうの山の辺りを眺めていた。
数分眺めていると、なにやら黒い粒のようなものが山の上に近づいて
きた。
鳥かな、とも思ったが違った。
大きすぎる。
双眼鏡の倍率を上げて、食い入るように見つめた。
粒が拡大され、おぼろげながらその姿が映し出された。
それが何か、かろうじて理解することが出来た。
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