第三話 青空を舞うもの

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変わらない景色を眺めること、 そしてそこに微妙な変化を発見することが楽しかったのだ。 そうしてその日も、展望台から向こうの山の辺りを眺めていた。 数分眺めていると、なにやら黒い粒のようなものが山の上に近づいて きた。 鳥かな、とも思ったが違った。 大きすぎる。 双眼鏡の倍率を上げて、食い入るように見つめた。 粒が拡大され、おぼろげながらその姿が映し出された。 それが何か、かろうじて理解することが出来た。
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