第14話

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「お!ワリィ!大丈夫か?」 「ってな~!ボーッとして歩いてんなよ!…あ?」 図体のでかい目の鋭い男だった。 三年だったかな? いかにも柄が悪そうなメンバーで連んでるのをよく見かけた。 そいつが立ち止まり、俺を睨んでいる。 「お前、猪瀬とかいう二年だよな?」 「あぁ、そうだけど?」 こいつと以前知り合いになった記憶は…ない。 嫌な予感がする。 「初美ちゃん、俺は彼女のファンクラブの一号なんだよ」 ファンクラブ…?
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