( ^ω^)僕らは別れを告げるようです

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 ── 3月22日 ── ( ^ω^)「あと大きいのはテレビぐらいかお?」 今となっては骨董品といっても差し支えのないかもしれないブラウン管テレビに目を向ける。 サイズも14型と小さく、テレビ台なんて洒落たものもないので、カラーボックスの上に乗せてある。 カラーボックスに詰まっていた漫画や小説の類は既に段ボール箱に詰めた。 残っているのはこのテレビとカラーボックスだけだ。 もう来年にはアナログ放送は見ることが出来なくなる。 ならばいっそのこと捨ててしまおうかと思ったが、1人暮らしを始めた時からずっと共に暮らしている相棒のようなものだ。 何となく、捨てるには忍びなく感じてしまった。 ('A`)「おーい、あとデカいの何がある?」 玄関の方からドクオの声が聞こえてくる。 ( ^ω^)「お、あとテレビとカラーボックスがあるからもって行くお」 僕はすぐに返事をして、テレビの方に向かう。 掴む所すらついていないので、少々埃っぽいテレビを上から底面に手を入れる。
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