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俺が心で突っ込んでいると有馬は嬉しそうに話だす
「そうか!近衛門って言うんだなっ!!!これからよろし「嘘だしww」…ぅえ?」
「なっ!だってさっき…近衛門って言ったじゃないかっ!!」
「いや、だから嘘ですってばー笑
今時山田近衛門とか笑キラキラネームのご時世なのにありえねぇ、なに時代の人だよ笑」
いきなり爆笑で喋る和樹に呆然としている有馬
だが馬鹿にされたと気付いたのか顔が段々と赤くなった
「っ!お前!!友達なのに騙したのかっ!?」
「いや、俺友達だと思ってる奴にはちゃんと名前教えるし笑つまり君の事は友達とか思ってないです」
真っ赤になって怒鳴る有馬にさらに追い討ちをかける和樹
「っお前ら二人とも……っ!!!」
そういって有馬は目に涙を浮かべながら教室から出ていった
バンッ
ドアの音が教室内に響き渡る
その後を向井君が心配そうに追いかけて行った
教室を出る前にドアの所で一瞬こちらを睨んでいったが…
「ひゅ~怖っ!向井怖すぎ笑」
茶化したように言う和樹
「あんなの初めて見たぁ~!ってかぁ~」
そっから先は顔を近づけ和樹にしか聞こえないような声で話す
「有馬出ていったけどいいのか?」
和樹は待ってましたと言わんばかりに顔をニヤつかせ話し出す
「ふふん、まぁすぐに分かるさ…俺の予想が外れてなければだがな」
「ふーん…」
特に気にしてないかの様な言い方をする
ほんとはすっげぇ気になるんだけど……
あともう1つ、出ていく瞬間…
有馬の口角を上がっていたように見えたのは俺の気のせいなんだろうか…
キーンコーン
授業の始まりを示すチャイムがなる
和樹を含め席についていないみんなが自分の席に移動する
ガラッ「始めるぞー」
みんなが着席した頃に授業担当の先生が入ってきた
疑問が色々残る中一時間目が始まる
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