親衛隊の1日~午前~

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AM8:42 「ぜぇぜぇ」 結果から言おう。ギリギリ出待ちには間に合った 玄関にはすでに親衛隊員のチワワちゃん達が並んでいる その中の1人が俺に話かけてきた 「あっあの…隊長、お仕事お疲れ様です///……大丈夫ですか?」 心配そうに上目遣いで俺を見る。少しきゅんときた 「大丈夫だよー心配してくれてありがとー(ニコッ」 「ぃ…いえ…///」 その子は消えそうな声で返事をし元の場所へ戻っていった …てか俺はこんなに息切れしてるのになんでこの二人は普通なんだ?俺の体力がないだけか? もやもやしながらちらりと第2校門を見る。後2、3分もしたら生徒会の皆様が登校してくるだろう 「はぁ……仕事してるんだから出待ちしなくてもよくない?」 理久がふと漏らした それは俺も思う 俺達親衛隊は平日は毎朝生徒会の仕事を手伝っている……というか任されている 親衛隊嫌ってるくせに都合がいいよな これはずっと前から恒例らしいので文句は言えない でも仕事をした後ここまで来るのは正直キツい だから出待ちしなくてもいいとは思うのだがそうはいかない 「親衛隊のTOP3が揃っていなかったらさすがに駄目だろ…」 和樹が理久に答える 「ぶぅ~」 頬を膨らませる理久 なにこの可愛い生き物// まじ天使だわ… 俺が理久で癒されていると今まで遠くで聞こえていた黄色い歓声が近くまでせまってきた どうやら生徒会が来たようだ… …チャラ男 ターイム スタート
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