親衛隊の1日~午前~

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AM7:55 仕事を始めて約7分… 「…めんどくさい」 和樹が呟く いや、まだ10分もたってないぜ? 「かー君、まだ10分もたってないよ?」 俺が思っていることと同じ事を理久が言う。心が通じ合っているみたいだ 「だってよー今日の俺の分すげぇめんどくせーよぉーなんか萌ネタでもねえかなー」 「それは分かる…そろそろ新しい萌が欲しいな…例えば……」 「王道?転校生とかー?」 「「それだぁ!!」」 俺と和樹が見事にハモった 「2人とも一年の時からずっと言ってるもんねー」 「あぁ……こんなに待ってるのになんで来ないんだ…ここはもう最高の環境が出来上がっているのに」 「今年のこの時期に来てくれないと俺らがこの学校に来た意味がなくなるな…転校生がどんどん総受けになっていく様さえ見れれば…死ねる」 俺らは口々に語っていく 「あっ…でも俺アンチはあんまり…」 「アンチって…ウザい系の人だっけ?」 「理久よく覚えてたなー」 「優ちゃんが耳が腐るくらい聞かせてくれたからねぇ…」 理久は嫌味を込めて言った 「うっ…」 少し申し訳ない気持ちになり理久から目線を反らす 「え!なんで!?お前それでも腐男子かよ!!アンチでも王道は王道…ウザいけど総受けが見られるんだぜ?学園モノが好きならどんな事でも、例えアンチでも受け入れるのが同士だろ!だいたいなウンタラカンタラ…」 なんか和樹が熱弁してる(笑) 「でもさ、和樹さんや、アンチだと俺らは必ず『お前ら友達いないんだろ?安心しろよ!俺が友達になってやるから!だからこんな親衛隊なんて辞めろよな!親友の言うことなんだから聞けよ?』とかなんとか確実に言われるからな?」 「あぁ……それは……遠慮……」 当事者にはなりたくないと言う思いは同じだったようだ。傍観者である事こそこのポジションの醍醐味である 「さ…さぁ、仕事に戻ろっ?」 沈んでる和樹を理久は励ましながら仕事をさせていた
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