佐々木家の兄弟は。

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「……………ぇ?」 唇から感触が消えたかと思ったら、次いで裕也のドアップの顔が見えた。 「…勘違いしてたお詫び」 「ふ、ざけんなよ裕也っ!」 「ふざけてないですー。あの本に書かれてたよ?謝るときはちゅーしろって。したら許すとも」 「はっ?」 枕元の漫画の表紙を見ると、リーマンものの同人誌が置かれていた。もちろんBL。 「おまっ…少年漫画読んでたんじゃないのかよ!なんでBL」 「や、だって俺がまだ読んだことないのそれくらいだし?」 「疑問系で聞き返すな!」 「まぁまぁ。じゃ、俺テスト勉強してくるわ」 ─CDも終わったみたいだし。 そう言って部屋から出て行く裕也。
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