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岬浩×右京 ザーーーーーッ 「ったく!ついてねぇぜ!!」 学校の帰宅時に予想外の大雨 朝の天気予報では、晴れ まさか、雨が降るなんて思ってもないから傘なんて持ってきてる訳が無い こんな事なら臣のやつに相傘させてもらうんだった 仕方なくコンビニの前へと雨宿りする為に足を止める 「あーー!くっそ、下ろしたてのコートだったのによ!」 昨日、発売したばかりのお気に入りブランドの新作コート 値段はちょっとお高めだが、ここの商品はどれも好きなので今回も迷う事なく購入を決断した そして、嬉しくてつい学校へ着てきた結果がコレだ... 神ってのが居たら本当に恨むぜ 「つ、めてー!!」 いきなりの大声に思わず声のした方へ顔を向ける そこに立ってたのは桃色の髪をした同じ学校の生徒でネクタイの色からすると三年 て事は、俺の先輩。まあ、身長は俺より小さいが 「お前も雨宿り?」 ニヤニヤと桃髪の男が話し掛けてきた 「ああ、アンタもみたいだな」 からかう様にと自分も笑って返答した 「そうなんだよ!家も遠いし、やむまでここで時間潰し」 「ふーん。俺は直ぐそこなんだけどな」 「なんで雨宿りしてんだよ!....へっくし!やっべ!風邪引くわ」 「...なら、俺ん家来る?すぐそこだし。今なら丁度小降りになってるからよ」 「お、いいのか?!いやー、いい同級生が居ると助かる!お前何組?」 「悪いけど俺、一年なんだよなー」 「うお、マジか?!一年のくせにいい図体持ってんじゃん!羨ましい!」 「だろ!おかげでモテモテなんだぜ」 「自分で言うのか、後輩!」 「ほら、早くしねぇとまた本降りになっちまうぜ!」 二人はコンビニから走り出す
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