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岬浩×臣 「よっ、さっきー。これ借りてたブレイズのCD!」 教室に入って来た臣がCDをひらひらと振って岬浩に見せる それに気付いて付けていたヘッドホンを外して机へと置いた 「よお、臣。ブレイズ、良かったろ?」 「おお!とくに6曲目に入ってるsnowは最高やったで!岬浩のお勧めは俺も結構好みの曲やからまたお勧めあったら教えてな~」 「おう」 返答しながらも思い出したかのようにポケットからチケットを2枚取り出し、臣に見せびらかす様に前へ差し出す 「見てみろ。GANTZのライブチケットゲットしたんだぜ!勿論行くよな?」 「ほんまに?!うおおおおおっ!!GANTZの生演奏見れんの?!!行くに決まってるやん!!いつ?いつ?」 「今週の日曜日。夜9時開始でいつものライブ会場だ」 「OK!任しといて!バッチリ予定空けとくわ」 渡されたチケットを臣は受け取ってポケットの中へとなおす 「クリスマスどうするんだ?お前」 「ん?...言わせるなや!1人に決まってるやろう」 「だよな、お前さ恋人欲しいとか思わねぇの?...俺ら負け組になっちまうぜ」 「そんなん言うたかてな~」 「だな」 「...気になる奴はいてるねんけどな...俺、根性なしやから」 笑っているが、どこか悲しげな表情でこれがこいつの本心だと見抜いてしまった 入学当初からの付き合いで陽気な臣がこんな表情を見せたのは初めてだったのだ 「知ってるっての」 何を言葉にしていいか分からず、笑ってそれをかわした 臣の気になってるやつは知ってる 予想は付いていた ただ、その気持ちに気付きたくなかった自分もいる 「知ってるってなんな!失礼な!...まあええわ。じゃ、日曜日!楽しみにしてるわ!」 これじゃあ、ただの嫉妬じゃねぇか 「...おう!」 休憩時間終了のチャイムが鳴り響く中、臣の後ろ姿を見送った (次の授業はサボるかな...) ゆっくりと立ち上がり教室をでる 「おい、半!どこいくんだ?今から授業始まるぞ」 次の授業の担当である左成に声をかけられるも「おう」と一声発して保健室へと足を向けた
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