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私立婆裟羅高校
あの激戦から二年が経ち、三年生になった吸血鬼の女王さくらは束の間の休息を利用しつつ気怠そうに登校していた
「さくら~♪」
「………んだよ」
さくらの後ろから上機嫌そうに小走りで来た佐助からの言葉に対し不機嫌そうにして返した
「ちょ…顔が怖いから💧」
「お前に話しかけられてからな」
「え~💧あれ?竜の旦那は?」
「寝坊」
「朝弱いもんね…特に吸血鬼だから低血圧だし」ボソッ
周りの生徒には聞かれないよう小声で言う佐助の言葉にさくらは何も言わず、小さく苦笑いをしながら頷く
「幸村はどうした」
「旦那?途中まで一緒だったんだけど…」
幸村が居ない事に気付いた佐助はキョロキョロと周りを見渡しながら探した
「さーすーけー!」
「何処行ってたのさ…」
「済まぬ!寄り道をしていた故!💦」
「何してるの…💧」
「おぉ、さくら殿!お早う御座いまする!」
「あ、あぁ…」
幸村からの突拍子も無い挨拶に少し躊躇ったが、さくらは苦笑いを浮かべたまま言った
二人は相変わらず仲が良いなと思いながら見ていればいきなり後ろから誰かに抱きつかれた
「Honey♪」
「∑わっ…政宗様//」
「置いていくなんて酷いじゃねぇか」
「そう言われましても…💧」
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