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「寝坊する旦那が悪いっしょ」
しっかりと聞いていた佐助にさらりと言われたが、政宗は平然と聞き流していた
「それより、元親殿から聞いた話で今日転校生が来るみたいで御座るぞ?」
「マジで?何か珍しいよね」
思い出したかのように言ってきた幸村からの言葉に佐助は少しだけ驚きつつ小さく微笑みながら肩を竦めていた
「girlか?」
「そこまではまだ解らぬ💧」
「元親の話はガセネタが多いからな😏」
幸村の話に政宗は渋々さくらから離れながらフッと微笑していた
「まぁ…親ちゃんだから、多少は本当なんじゃない?」
「さぁな」
四人はそれぞれの下駄箱に向かう途中まで仲良く会話していた
さくらはそれを見ながら、皆が笑って過ごせている事に嬉しく思っていた。二年前まで自分は居ないと考えながら戦っていたから…
「何かさくら機嫌良くない?」
「…見間違いだ」
そんな様子に気付いた佐助からの言葉に気付かれないようギクッとしたが、さらりとはぐらかした。
それぞれの下駄箱で履き替えまた放課後にと約束してからさくらは政宗と共に教室へと向かった
「bloodは大丈夫か?Honey」
「はい。お気遣い有り難う御座います」
最近は躊躇しつつも政宗から定期的に血を貰っているのか小さく微笑みながらやんわりと断った
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