JAM

2/6
前へ
/35ページ
次へ
楽譜の束の中から、 さらに、紙束がぐちゃぐちゃに詰まったファイルを 一冊取り上げる。 フランツフェルディナンドの[take me out]。 大学祭でスタートに歌う予定の曲だった。 ノリがよく、CMで使用されていた曲であったことから、 耳当たりも良く客呼びには丁度いい。 オープニングから弾け、徐々にフェイドアウト。 途中でガラリと曲調が変化し、一気に場を盛り上げていく。 そのあとの曲に繋げるには、もってこいの曲目だ。 比較的単純なコードが続き何度も同じ歌詞を繰り返す。 だが、出だしのタイミングは かなり難しくアレンジされていた。 1テンポ目のギター音と共に歌い始めなくてはならない。 タイミングを逃すとグダグダとなり、 かなりかっこ悪い。 ボーカルが歌い始めるまで、待つことも出来るが アレンジは、ギター主導で引っ張っていく作りになっていた。 たぶん・・・情け容赦無く  ギター(クラウト)は、走っていく。 さらに、原曲よりもかなりテンポアップされていた。 完璧じゃなくていい・・・・。 俺が見たいのは・・・・・・・ ・・JAM(即興のLIVE)が出来るかってこと。 俺たちと波長が合うのなら・・ ・・・うまく切り抜けられるはずだ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加