130人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
その後もみずきは、
あの一件で懲りずに悩み事やら何やら相談しては、
リリカが繰り出す真逆なアドバイスに頼りっぱなしになっていた。
影で親友の恋人にモーションをかけているなどと
露程も疑わないもんだから困ったもんだ。
悩みを打ち明ける事が出来る、無二の親友が、
みずきに悪害を成すために、近づいているだなんて、
純粋無垢なみずきを、
谷底に突き落とすような真似は出来ず。
親友に裏切られてるなどと言えずに、
今日に至る。
だが、今はあの頃とは違う・・・
俺は、KILL TIME の道具としてリリカを受け入れ、
(暇つぶし)
パトロンとして素晴らしい働きをするリリカに、
頼っている状態である。
今回のデビューも、リリカが獲ってきたチャンスだ。
チンケなプライドで、
このチャンスを逃すわけには行かない。
今では抜き差しならないほどに、
・・・・・こいつと、繋がってる。
最初のコメントを投稿しよう!