126人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ・・っそっち??
俺ホモじゃないし、誰もあんたの男取らねえし。
この世界多いみたいだけど・・
あんたは、お飾りの女ぶら下げてるだけの、
ホモ野郎じゃないよね?」
矛先を俺に向けたが、
リリカのように相手にするつもりは、さらさら無い。
コイツは人に喧嘩を振るのが快感という、変態野郎だ。
相手の欲求を満たすために、
自慰行為の手伝いをするのなんかまっぴらゴメンだった。
更なる、喧嘩のネタを振ろうと
躍起になっているOTOWAを無視したまま
糸井マネージャーが開けたドアの奥に滑り込む。
長机と椅子だけのごくシンプルな会議室の中に、
既に、書類を読み終えたメンバーが
暇を持て余して待ち構えていた。
ギターのNAOYA(直哉)と、ドラムのITSUKI(樹)だ。
新宿で活動をしていたという、
ギターのNAOYA(直哉)は、結成会の時と変わらず
ブラウンにイエローのメッシュをいれた長髪で
メイクは薄いものの白いファンデを塗りたくった肌に、
アイラインはしっかりと入っていた。
最初のコメントを投稿しよう!