Smells Like Teen Spirit

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「あ・・っそっち?? 俺ホモじゃないし、誰もあんたの男取らねえし。 この世界多いみたいだけど・・ あんたは、お飾りの女ぶら下げてるだけの、 ホモ野郎じゃないよね?」 矛先を俺に向けたが、 リリカのように相手にするつもりは、さらさら無い。 コイツは人に喧嘩を振るのが快感という、変態野郎だ。 相手の欲求を満たすために、 自慰行為の手伝いをするのなんかまっぴらゴメンだった。 更なる、喧嘩のネタを振ろうと 躍起になっているOTOWAを無視したまま 糸井マネージャーが開けたドアの奥に滑り込む。 長机と椅子だけのごくシンプルな会議室の中に、 既に、書類を読み終えたメンバーが 暇を持て余して待ち構えていた。 ギターのNAOYA(直哉)と、ドラムのITSUKI(樹)だ。 新宿で活動をしていたという、 ギターのNAOYA(直哉)は、結成会の時と変わらず ブラウンにイエローのメッシュをいれた長髪で メイクは薄いものの白いファンデを塗りたくった肌に、 アイラインはしっかりと入っていた。
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