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なまじ夢が現実になるという、
一条の光を浴びてしまったことで
【LOOOSER】(負け犬)から抜け出ることを期待した分、
デビューまでの間の不安は半端無かった。
先の見えない暗闇の中に置き去りにされている間。
誰にも告げられない不安と期待の入り混じった心根を受け入れることが出来るのは、
この話を持ってきたリリカだけだった。
だが、一向に事務所からメンバー決定の連絡はなく、
アイドリング状態であったため
もしかしたら、
リリカが俺と付き合うための口実じゃないかと思い
暫らく音信不通を続けたところ・・。
再度、デビューの話が浮上し、
ビジュアル重視のロックバンドが結成された。
揃いも揃って甘いマスクを持つ奴らの信者を引き連れての凱旋となる。
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