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みずきとバスタブに共に浸かり。
彼女が俺のものになったという。
喜びで目は冴えたままだった。
だがみずきは、ベッドに入った途端に寝息を立ててしまった。
其の髪を優しく撫でてやる。
あれほど、涙を流したみずきを俺は、数える程しか見たことがない。
それの全ては、悲しい出来事ばかりで。
嬉し泣きってやつを、見たのは多分初めてだ。
左手の薬指にある指輪を眺める。
これでみずきに対する不安はほぼ立ち消えた。
俺との契約。
みずきは絶対に破らない。
メールの着信音が鳴る。
みずきの電話だ。
こんな夜中に?
眠っていることを確かめてから、
携帯をつかみ、
キッチンへと向かう
キッチンの小窓からもれる月明かりでメールを読む
例の笹沼だ。
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