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・・・・・・・うまくいかない。
コイツの言うとおり、
みずきの中では。まだ俺は”みずきの紐”でしかない。
あいつに生活の面倒を見てもらい、夢を追うためだけに、
時間を費やし、其の裏側で、惰性を喰んでいる。
どう転んでもクズ同然の存在だ。
先ほどの嘘を、もう少し真面目な内容にすればよかったと、後になって後悔する。
みずきの金で生活してるのに、
スネカジリがボランティア活動?
好きなことのためにだけ時間を割いて、
ひと月も日本一周の旅に出るだと?
人生甞めてるとしか言いようがない。
不安の種がバラバラと降ってくる。
どんどん自分の行動がとんでもないと思えた。
この男の言うとおり、俺はみずきの紐だ。
そんな俺が
プロポーズだなんて・・・
紐が一生養ってくださいというようなもんだ。
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