FROM YOUTH TO DEATH #2

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元気になってくれるかどうかなんてわからない。 でも、何かしてあげたかった。 其の方法が、ここで歌を歌うってことで解決するわけじゃないけど。 それでも、崇の笑顔が見たい。 「みずきちゃんは、リヒトにはやっぱ勿体ないな」 まじめな顔をして山内君が呟く。 其の表情に、照れくさくて、思い切り背中を叩いた。 「やだなあ! 私なんかが崇の傍に居られることが出来るんだもん。 勿体無いのは私のほうだよ」 けらけらと笑った。 だって、 あんなにキラキラと輝いている崇の傍にいられる。 これ以上の幸せ。望んじゃ駄目だよね。 山内君が伸びをする。 「あーあ。もう熱いつうの!! リヒトの馬鹿の為に、それと、みずきちゃんのためにも!! 最高のLIVEやってやる!!」 すぐさま気分を切り替えて、山内君が立ち上がる。 飲みかけのジュースを窓際に置き、最後の調整を行う。 黒いネクタイが風でふわりと揺れた。 開けてあった、二重サッシの窓を閉める。 残り時間は後わずか、 私が出来る、精一杯の励ましの言葉。 早く届けたい。
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