COME THE LICHT (バレバレ) #2

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マンションの、階段を駆け降りたときには既に、 タクシーに金を払い終わり 車から降り立つところだった。 俺を見上げて なにやら、面白いものでも見るかのように俺に微笑みかける 「お出迎えなんて。気を使わなくてもいいのに」 分かりきってるくせに言いやがる。 「わざとらしいな。なんで来た?」 「なんでって・・・お誕生日のお祝いに、来ちゃダメだった?」 俺の首に腕を回し体の全体重を預ける。 甘ったるい香水が俺を包む。 腕を払い除けてすぐさま後ずさった。 「あれれ?なんかオカシクナイ?リヒト。」 俺の名を呼び、 首をわざとらしくかしげる。 「いいのかな?私につめたくすると。契約。白紙になっちゃうかもよ?」 「何様のつもりだよ」 「そっちがでしょ?」 キッと俺を見た。今まで見せたことのない女の顔。 どMのリリカらしくない表情だ。 そんな俺とは裏腹に、立場が逆転した状況を楽しんでいるリリカが鼻歌を歌いだす。 「ねえ、今から遊びに行かない?」 これは提案じゃない、強制だ。 ついていかなければ、このまま部屋に乗り込むつもりだ。
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